いつも同じ結び方で大丈夫?まとめ髪と生え際の負担の見直し方
PR本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。広告掲載について

髪をひとつにまとめる日が、以前より増えていませんか。ボリュームが出にくくなってきた、うねりが出てまとまらない、夏場は首まわりが暑い。理由はさまざまですが、気がつけば毎朝ほとんど同じ位置で、同じように結んでいる。そんな方は少なくありません。手早く整うまとめ髪は、忙しい朝の心強い味方です。
一方で、ゴムをほどいた瞬間にふと気になることがあります。額のあたりの毛が細くなった気がする、こめかみの地肌が以前より見えている気がする。まとめ髪そのものをやめる必要はありませんが、続け方によって髪や頭皮にかかる力の集まり方は変わってきます。この記事では、今日の結び方のどこを見直せるのかを、順を追って整理していきます。
見直したいのは強さより、同じ場所を引っ張り続けていないか
先に要点をお伝えします。まとめ髪の負担を考えるとき、多くの方は「きつく結びすぎていないか」を気にされます。それも大切ですが、同じくらい見ておきたいのが、毎日同じ位置・同じ向きで引っ張り続けていないかという点です。
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは「髪の毛が強くひっぱられるような髪型を習慣的に行うことで髪の毛が抜けることがあり、牽引性脱毛症と呼ばれています」と説明しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A Q16「ヘアスタイルと脱毛症の関係はありますか?」)。ここで挙げられているのは一度の強さではなく、「習慣的に行うこと」です。一回一回は気にならない程度でも、同じ場所に同じ向きの力が毎日重なっていくことに目を向ける、という読み方ができます。
そこで見直しの軸は、①どのくらいの強さで結んでいるか、②力が同じ場所に集まり続けていないか、③引っ張っている時間はどれくらいか、の3つになります。この順番で確認していくと、生活を大きく変えずに手をつけられるところが見えてきます。

髪を結んだとき、生え際で起きていること
まとめ髪の負担は、結び目そのものより、そこから離れた場所に表れることがあります。仕組みを知っておくと、鏡で確認する場所も変わってきます。
力が集まりやすいのは、結び目から遠い生え際
髪をうしろでひとつに束ねると、頭全体の髪が結び目に向かって引き寄せられます。このとき、いちばん強く引かれるのは結び目に近い髪ではなく、いちばん遠くから引っ張られている髪です。額の生え際やこめかみの短い毛が、それにあたります。
同じQ&Aでは「ポニーテールや編み込み、三つ編み、お団子など一定の髪型を続けることで起こりやすく、特に前髪を後ろにひっぱるような髪型を長期間続けることで生え際の髪が抜けやすくなってしまいます」と述べられています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A Q16)。前髪をうしろへ流してまとめるスタイルが名前を挙げて説明されている点は、覚えておく価値があります。
痛みがないまま続いてしまうことが多い
もう一つの特徴は、気づきにくさです。強く結んだ直後に痛みを感じれば人はゆるめますが、「少し突っ張るけれど耐えられる」程度の強さは、そのまま一日続いてしまいます。夕方になって頭が重い、ほどいた瞬間にすっとする、といった感覚を「いつものこと」として受け流している方も多いのではないでしょうか。
ゴムの跡がくっきり残る、結んでいた線に沿って短い毛が立っている。こうした小さなサインは、その日の力加減を教えてくれます。痛みが出るかどうかではなく、跡や手ざわりで判断すると、自分の癖に気づきやすくなります。
負担を減らすまとめ方の工夫
ここからは実際に手を動かす部分です。どれも道具を買い替えずに、明日の朝から試せます。
結ぶ位置を毎日ずらす
いちばん効くのが位置の分散です。高い位置でまとめた翌日は低めにする、真後ろで結んだ翌日は少し横にずらす。その程度で構いません。狙いは、同じ場所に力が集まり続ける状態を避けることです。
分け目も同じ考え方が使えます。同じ向きに倒し続けていると、その線の地肌だけが目立ちやすくなります。分け目の変え方や、ボリュームが気になる日の対処についてはボリュームが気になる日の髪型と分け目チェンジのコツで具体的に整理していますので、見た目の印象も合わせて調整したい方はそちらもご覧ください。
強さと道具を見直す
結ぶ強さの正解は、髪の量や長さによって変わります。数字では言えませんが、決め方の目安はあります。結んだ直後に、こめかみや額の生え際が突っ張らないこと。まぶたが少し引き上がる感じがしないこと。この二つを満たしていれば、その日の強さは行きすぎていません。
道具の選び方も関わってきます。細くて伸びにくいゴムは、少ない面積に力を集めます。幅のあるもの、布で覆われたもの、輪の太いタイプに替えるだけでも、当たり方は変わります。金具のついたピンで頭皮を挟み込んでいないかも、あわせて確認してみてください。
引っ張っている時間そのものを短くする
強さと位置を整えたら、最後は時間です。朝に結んでから夜に入浴するまで、十数時間ずっと同じ力がかかり続けているという方は多いはずです。
帰宅したらほどく、家にいる時間はゆるく留めるだけにする。これだけで、一日のうちに引っ張られている時間はかなり短くなります。就寝時に結んだまま眠る習慣がある方は、跡が残らない程度のゆるさにしておくと、翌朝の直しも軽く済みます。
熱を使う道具との重なりにも目を向ける
先ほどのQ&Aは「エクステンションやヘアアイロンなどの習慣も毛が引っ張られる力が加わるため、強さによっては原因となることがあります」とも述べています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A Q16)。まとめ髪の前にアイロンで伸ばしてから結ぶ、という手順が習慣になっている方は、引っ張る力が二重にかかっていることになります。
アイロンそのものをやめる必要はありませんが、当てる回数や範囲は見直せます。温度と往復回数の考え方は毎日のヘアアイロン、髪への負担は?温度と使い方の見直し方にまとめました。結ぶ日はアイロンの範囲を狭くする、といった組み合わせ方も考えられます。
「結び方のせいかもしれない」と思ったときに
生え際が気になり始めると、思い当たる習慣を一つ探したくなります。ただ、そこで結論を急がないほうが、結果的に判断しやすくなります。
原因を一つに決めつけない
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、女性型脱毛症について「男性ホルモンの影響に関して明確なデータはなく、女性ホルモンの状態など様々な理由により生じている場合が多いと考えられています」と説明しています(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A Q8「女性型脱毛症は男性型脱毛症とちがうのでしょうか?」)。専門の学会が、理由を一つに定めない書き方をしているということです。
まとめ髪の見直しには意味がありますが、それだけですべてが説明できるとは限りません。生活の変化、体調、季節など、重なっている要素は人によって違います。
変化を記録として残しておく
Q&Aの別のページには「変化に早めに気づき、できるだけ早く医療機関を受診できるよう、普段から抜け毛の量や頭皮の状態などを把握しておくことも大切といえます」という記述があります(日本皮膚科学会 皮膚科Q&A Q18「抜け毛を防ぐ生活上の注意点はあるでしょうか?」)。相談するかどうかを決めるうえでも、手元に事実があるほうが話が早く進みます。
記録といっても難しいことは必要ありません。同じ場所・同じ明るさで生え際の写真を月に一度撮っておく、その程度で十分です。具体的な残し方は抜け毛が増えた気がするとき|変化の見方と記録のしかたで詳しく扱っていますので、何から始めるか迷う方はそちらを参考にしてみてください。
こうした状態が見られるときは、セルフケアの範囲で抱え込まず、皮膚科や専門のクリニックで相談することを検討してみてください。Q16も「早めに原因に気づき、皮膚科に相談して髪型やヘアケア習慣を変えたり工夫したりすることが大切です」と述べており、相談は特別な段階の行動ではなく、早い時期にこそ意味のある選択肢として位置づけられています。
美容師の現場から

今日ほどく一回から、変えていけます
まとめ髪は、大人の髪の悩みを日々支えてくれる方法のひとつです。ボリュームが出にくい日も、うねりが出た日も、まとめてしまえば形が決まります。だからこそ、続けるかやめるかの二択で考える必要はありません。
見直せるのは、突っ張らない強さで結べているか、力が同じ場所に集まり続けていないか、そして引っ張っている時間が長くなりすぎていないか。この3つです。位置を少しずらす、帰宅したらほどく。それくらいの小さな変更でも、毎日積み重なる力の集まり方は変わってきます。
そのうえで、地肌の見え方や頭皮の違和感が続く場合は、ご自身の判断だけで抱えずに、専門の窓口の力も借りながら進めていきましょう。毎朝の数分を心地よく過ごせることが、これから先も髪と付き合っていくうえでの土台になります。
参考にした情報
よくある質問
- Q.毎日髪を結んでいます。まとめ髪はやめたほうがよいのでしょうか?
- A.やめる必要はありません。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aが挙げているのは「強くひっぱられるような髪型を習慣的に行うこと」であり、結ぶこと自体ではありません。見直したいのは、強さ・位置・引っ張っている時間の3つです。痛みや突っ張る感じがない範囲でゆるく結ぶ、結ぶ位置を毎日少しずらす、家にいる時間はほどいておく。この3つを回していけば、まとめ髪を続けながら力のかかり方を分散できます。
- Q.どのくらいのゆるさを目安にすればよいですか?
- A.共通の数字はありませんが、判断のしかたはお伝えできます。結んだ直後に、こめかみや額の生え際に突っ張る感覚があれば、その日は強すぎます。また、まぶたが少し引き上がる感じがある場合も同様です。ほどいたあとに結び目の跡がくっきり残る、頭皮がじんとする、といった状態も目安になります。鏡で見た形の良さより、結んだ本人が何も感じない強さを優先してみてください。
- Q.結ぶ位置は毎日変えたほうがよいのでしょうか?
- A.変えられるなら、そのほうが力の集まる場所が分散します。高い位置でまとめた日の翌日は低めにする、真後ろで結んだ日の翌日は少し横にずらす、といった程度で構いません。分け目も同じ考え方です。同じ向きに倒し続けると、その部分だけ地肌が目立ちやすくなります。数日おきに反対側へ倒すだけでも見え方が変わりますので、無理のない範囲で回していくとよいでしょう。
- Q.生え際が後退したように見えます。結び方が理由でしょうか?
- A.結び方が関わっている可能性はありますが、理由を一つに決めてしまうのは早いかもしれません。日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aは、女性の髪の変化について複数の理由を挙げる書き方をしています。まずは思い込みではなく事実として変化を把握することから始めてみてください。そのうえで、赤みや痛みがある、数か月たっても状態が変わらないという場合は、皮膚科や専門のクリニックへ相談することを検討してみましょう。
- Q.ヘアバンドや帽子も髪の負担になりますか?
- A.締めつけの強さと、当たる場所が同じかどうかで考えると整理しやすくなります。細くて伸びにくいヘアバンドを毎日同じ位置で使っていると、その線に沿って力がかかり続けます。幅の広いものを選ぶ、位置を少しずらす、長時間つけっぱなしにしないという工夫で変わります。帽子も同様で、サイズが小さく額に食い込むものを一日中かぶり続けるのは避け、途中で外して休ませる時間をつくるとよいでしょう。
関連記事



